東日本大震災津波伝承館は、令和元年9月の開館から、4年8か月余りで、100万人の方々に御来館いただきました。
御来館いただいた全ての皆様、また、施設運営等に御協力いただいた国及び陸前高田市などの関係機関、地域の皆様の御尽力に、心より御礼申し上げます。
東日本大震災津波伝承館は、これまで、教育旅行や観光旅行で国内外から多くの方々に御来館いただいたところであり、津波の巨大な威力を象徴する変形した橋梁や大破した消防車両等の震災遺物、東北地方整備局の災害対策室の移設展示、被災者の行動分析や避難事例を解説したパネル等の常設展示や、期間限定の企画展示、解説員の展示解説等を通して、来館された方々に東日本大震災津波の事実を伝え、災害時に命を守るために必要な教訓を学び、考えていただけるよう発信してきました。
本年1月1日に発生した令和6年能登半島地震など、国内外で大きな自然災害が起きており、今後、より一層、震災と復興の伝承と発信、防災力の向上に向けた取組が重要となってきます。
岩手県では、三陸沿岸各地の震災伝承施設等のゲートウェイである東日本大震災津波伝承館を拠点として、東日本大震災津波を乗り越えて進む姿を、支援への感謝と共に発信しながら、国内のみならず世界と震災津波の事実や教訓を共有し、防災力向上への貢献を目指して取り組んでいきますので、引き続き御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年6月2日
岩手県知事(東日本大震災津波伝承館館長) 達増 拓也